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特集4:法人としての積水ハウス事件簿
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社員からは説明のない法人としての積水ハウスの重要事項説明
営業マンは「昔のことですから」というかもしれませんが、事件はみな最近のものばかりです。積水ハウス社長不起訴不当 「医師常駐」は詐欺行為
2005年10月13日、高齢者向け分譲マンション販売の際、医師が24時間常駐しているかのように装ったとして詐欺容疑で告訴され、神戸地検で不起訴処分となった積水ハウスの和田勇社長(当時:現同社会長)らについて、神戸検察審査会は「不起訴不当」を議決した。審査会は「不安な老後のためにマンションを購入した高齢者の期待を裏切った行為は、市民感覚として許されない」と指摘、再捜査を求めた。議決や関係者によると、積水ハウスは2000年ごろから、神戸市東灘区で高齢者向け分譲マンションの販売を開始。パンフレットに「常駐医師による24時間緊急対応」「高齢社会に不可欠な機能を備えた」などと掲載したが、実際は近くの病院と提携するだけで、購入者が常にマンションで医療行為が受けられるかのように信じさせたのは詐欺に当たる、とした。積水ハウスに賠償責任
2006年6月12日、みずほ銀行と積水ハウスに無理な資金計画に基づくマンション建築を提案され、返済できない借金を負わされ損害を受けたとして、京都市上京区の自営業の男性が両社に計約3億4,000万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が最高裁第1小法廷であった。裁判長は「提案は返済資金をつくるため土地の一部売却を見込んでいたが、これを実行するとマンションが違法建築になることを、積水ハウスは説明する義務があったのに怠った」と積水ハウスの賠償責任を認定。請求を棄却した2審大阪高裁判決を破棄し、賠償額と銀行の責任の有無を検討するため審理を同高裁に差し戻した。営業停止処分: 建設業法違反
2007年8月27日、国土交通省近畿地方整備局は、マンションの新築工事で義務付けられている監理技術者を置かなかったことなどを理由に、岐阜・静岡・愛知・三重の東海4県で、積水ハウスに15日間の一部営業停止を命じた。これに伴い、同社は9月11日〜9月25日まで下記のテレビ・ラジオ提供番組のCMを自粛している。さらに、同年9月11日、宮城県は積水ハウスに対し、県発注の公共工事について5ヶ月間の指名停止処分を決定。横浜市・静岡県・三重県・大阪府・長野県・滋賀県・香川県・福岡市・熊本県も同社を指名停止処分とした。構造計算書の偽造: 建築基準法違反
2007年10月15日、国土交通省は、横浜市の調査などによって、積水ハウスが計画した分譲マンション「グランドメゾン横濱紅葉坂」の構造計算書の偽造が発覚したと発表。その後の調査により、構造設計を下請けしていた設計事務所の建築士によって 偽造されていたことが分かった。建築確認を受けずに建設: 建築基準法違反
2008年7月、積水ハウスが、広島市安佐南区に建築を開始したアパートについて、建築確認を受けず虚偽の確認番号を表示していたことが判明。広島市は同社に工事中止命令を出し、積水ハウスは建築途中の問題の建物を撤去、改めて建築をやり直すことに。建築確認書類の偽造: 有印公文書偽造・同行使容疑
2009年2月、住宅の建築確認関係の書類を偽造して使ったなどとして、浜松市は、積水ハウス浜松支店に勤務していた2級建築士の男性を有印公文書偽造・同行使容疑で浜松中央署に刑事告発した。市によると、建築士は2007年4月〜2008年8月、市内の住宅8件について、市長名義の「適合証明書」を偽造して、確認申請書に添付。民間の審査機関に提出したとされる。また他の3件では、確認申請書の副本を偽造して、確認申請したように装って工事を進め、審査機関の検査を受けないまま引き渡した疑いも持たれている。建築士は必要部分を切り張りしてコピーし、偽造したという。検査機関では原本でなくコピーで確認していたうえ、「精密に作られていた」(市都市計画部)ため、偽造を見抜けなかったとみられる。2008年11月に、融資の調査をした金融機関から市に、物件と書類の内容が合わないとの問い合わせがあり、問題が発覚した。脱税事件
2010年3月、積水ハウスが大阪国税局の税務調査により、2005年1月期〜2009年1月期までの4年間に亘り約4億円の申告漏れを指摘されていたことが判明。追徴税額は約1億3,000万円。新築マンション床上浸水事件
2010年6月30日、『週刊現代WEB版』(リンク切れの際はこちらを参照)が報道したところによると、タレントで女医の西川史子氏が購入したグランドメゾン白金台で欠陥工事による、まさかまさかの床上浸水が発生し、二重床の「床下」を含め冠水する事故が発生したらしい。記事によると「新しい住まいで、セレブな新婚生活―そう夢見たであろう矢先、西川夫妻はあるトラブルに襲われた。入居早々の、雨が強く降る日だった。雨水がバルコニーから室内に流れ込んできたのだ。室内は水浸しになり、家具などが被害を受けたという。〜(中略)〜現場調査をした一級建築士の岩山健一氏(日本建築検査研究所代表)は被害状況をこう語る。『バルコニーに設置されている水が流れる側溝が詰まり、室内にオーバーフローしたのです。しかも、この部屋は『二重床』になっており、床下にも水が流れ込んでいました。新築でこのような被害が発生することは非常に珍しい。設計上の配慮が欠けていたということです』」さらに記事は「マンションの販売主は積水ハウス。岩山氏は、トラブルが発生した後の積水側の対応は不誠実だった、とも指摘する。「担当者が、床下に水が流れ込んでいる可能性について西川さんに説明していなかったんです。専門家が見たらすぐにわかることなので、私がそれを担当者に問うと、『勘違いしていました』と意味不明に答えてきた。これだけ高価なマンションを買わせておいて、指摘がなければ黙っているつもりだったんでしょうか」。ちなみにこのマンションが建っている土地はあのコムスンが高級老人ホームを建てるために取得し、建築中に会社が事件を起こして別の不動産会社に譲渡。それを積水ハウスが安く取得してグランドメゾンの看板をつけたもの。なお、この物件も明建が露払いで地元対策を実施していた。この特集について友達に教える