提供公園予定地

計画地の南側に位置する提供公園には16本の残存樹木が計画されていますが、計画と現況の高低差を考えると、残存樹木がいまのまま残されるかどうかには疑問が残ります。開発許可書では全伐採の届出があり、許可があるので実際にはすべて切られるものと覚悟しておいた方がいいでしょう。椿山荘へと続く緑の丘は積水ハウスの企業論理により長い歴史を閉じることになりそうです。
大枝を張った楠

計画地の南西側に隣接する正八幡神社のお社の上に大きく枝を張る計画地に残された大きな楠。事業主の計画ではこの楠は伐採されます。正八幡神社では張り出した枝が雪などで落下して本殿を傷つけるので、枝を払う要請をしていますが、そのものの伐採は望んでいないということです。正八幡神社の本殿の背後に大きく育った楠は関口台の住民の心に映える原風景なのですね。
こんもり

目白坂の麓付近から大泉寺入口越に計画地を遠望するとこんもりとした雑木林が広がっているのがよくわかります。これを見ると都会に残ったこれだけの自然が残っているだけですでに奇跡なのかもしれません。それを環境共生を売り物にする積水ハウスがあとかたなく壊して、これらの木々を残らず伐採してしまうのは本当に悔しいですね。なにがエコ・カンパニーかと思います。
伐採:無残

計画地の西に隣接するマンションの屋上から計画地を見た画像です。手前の伐採は2006年9月に告知なく突然行われ、奥が当時未取得だったゆえに伐採を免れた雑木林です。突然の伐採についてはその後隣接マンションの管理組合の一部の理事に対して謝罪があったようですが、住民には何の連絡もきていません。
タヌキ

隣接するマンションから撮影されたタヌキです。このタヌキは大きめですが実は子狸で、フンの位置などから正八幡神社周辺に巣があることが確認されています。計画地はこのタヌキ親子の生態系の一部であると思われます。積水ハウスは『五本の木』と題した宣伝でいかにも自分たちが自然に配慮しているようなことを言っていますが、説明会でタヌキのことで質問が出てもまるで無関心でした。
お知らせ看板

2008年3月29日に事業主が出したお知らせ看板。この後行われた説明会は大荒れになり、騒然となりました。誰が悪いとか、そういう話ではないですが、正直ちょっとびっくりでした。ただ、事業主のしかるべきポジションの方が出てきて真摯に話をすればコトは意外に早く収まったのではないかと思います。ところがコミュニケーションの不手際から話がどんどんドリフトアウト。住民対策会社という割にはコミュニケーションが下手なのでホントにびっくりしましたが。
伐採

2006年9月25日頃の計画地。伐採開始2日目でまだ東側に木々が残っているのが見えます。我々は伐採で吹き飛んでくる枝、樹皮、その他残骸や粉塵について苦情をいい、作業を中止するように作業員に伝えましたが、結局予定通りの伐採が終わるまで作業は止まりませんでした。現場の作業員に何を言ってもムダ、と学びました。
伐採前

2006年8月に偶然撮影されていた、伐採前の窓外の景色です。子供に携帯電話を買ってあげたら記念にとそのカメラで撮影していた、という「偶然」なので画質が悪いのはお許しください。しかし、マンションの6階(実際には7階)で窓外に木の頂点が来ていますので樹高15メートルくらいの木々が生えていたことになります。春には藤色の小さな花が咲き誇り、本当にきれいな木でしたが、仕事に出かけて帰ってきたらもうなくなっていました。
工事内容お知らせ看板

2008年11月17日、大成建設から着工につき年内の工事予定についてお知らせ看板が立ちました(小っちゃいですが)。見ると樹木の伐採や伐根も12月1日には開始されるとのことです。工事は関口パン側から車両出入口を拡幅する他、年明けにはシティハウス側よう壁を壊して10トンダンプが出入りできるようスロープを作るとのことです。仕方がないのでしょうが、向こう3年騒音と埃に悩まされるかと思うと暗然としますね。