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積水ハウスの開発計画が間違っている3つのポイント
Updated on 2010/07/09
1. 計画建築物が超ブサイク
積水ハウスが広建設計という無名の会社にデザインさせたグランドメゾン文京目白坂は歴史上ありえないほどに醜い建物。目白通りにのしかかるような重圧感を与える蒲鉾の板を立てたような高層棟と、どうせ外から見えないからいいや、と適当に線を引いたとしか思えない低層棟の超ブサイクな外観。積水ハウスが示した計画は、「あの積水ハウスだから、きっとものすごくかっこいいコンドミニアムなんだろう」と思っていた地元住民の期待を大きく裏切る「訳のわからない」コンセプトレスなブサイクな建物でした。「全戸1億円以上で売ります」というわりには、低層棟の実に半分がお寺の墓地に面し、高層棟の殆どが全方位に向けて隣地建築物にくっつかんばかりに接近している、ハタ迷惑で、どう見ても1億円の価値はないような住環境であるこのグランドメゾン文京目白坂について、地元住民に反対するなと言うこと自体が非常識な建物なのです。
このように並はずれてブスでブサイクなマンションが建っても、どうせ売れないのは火を見るより明らか。売れる見込みがないのに建ててしまえば、損をするのは積水ハウスのみならず、賃貸化、寮化などで土地評価が下がることで、目白台地全体の損失になるのです。そうならないように、計画段階から、「コンセプトはどういう建物なの?」「どういうターゲット層に売りたいの?」と、地元住民から助け船を出してあげているのに、説明会などで「目白台の象徴的な建物であるフォーシーズンズホテル東京・椿山荘のような建物を目指しています」とか、わけのわからない説明を繰り返す積水ハウスの担当課長と手下の明建社員。そんな軽い考えでお客さんに1億円以上払わせて、一生お墓の夜景を見させる気なのでしょうか。
積水ハウスという日本を代表するようなブランド力のある会社に相応しい、歴史ある目白台地の山麓部分に立つことに意味のあるマンション計画に線引きし直してほしい、そしてそのために十分に地元の声に耳を傾けてほしい、それがまず最初のポイントです。
2. 建築計画が超危険
現在積水ハウスが考えている計画は、目白坂及び目白新坂中腹の、地下水脈が縦横無尽に走り、ローム層と礫層がサンドイッチ状態の地形から、6万トンの土砂を削り取り、そのあとに地下数十メートルまでコンクリートの基礎を打ち込んで水の手を断つというもので、これは目白台地の地下水脈に地下ダムを作るような、超無謀な計画です。積水ハウスは「1時間に50ミリの雨がふっても大丈夫」といいますが、その計算は、積水ハウスの敷地に降った雨の排水が大丈夫というだけなのです。説明会などで我々が何度も聞いている「目白台地全体に流れ込んでくる遮断された地下水脈の水も含めて、1時間に50ミリの雨が何日も降ったらどうなるのか?」の質問に対しては、「持ち帰って後日回答します」と言ったまますでに1年10カ月が経過しています。さらに、上は椿山荘まで続く目白台地の建物群が乗る支持地層にそんなでかい穴をあけても大丈夫なのか?と不安がる地元住民に、「おじいちゃん、心配しないで。絶対に安全です。もしお宅が傾いたら補償しますから。」と言い切る、土木工事に全く知識がない積水ハウスと手下会社「明建」の営業マンたち。最近はゲリラ豪雨などによる深層崩壊なども取りざたされていますが、この工法による工事では大雨の助けがなくても崩れそうです。「補償しますというのなら、積水ハウスの担当取締役を連れてきて、説明会で必ず補償しますと言ってくれ」というと、今度は積水ハウスからは誰も来なくなって、手下会社の明建だけが出張ってきて、「絶対大丈夫です」を連呼。これはとりもなおさず、積水ハウスとしては「崩れるかもしれないなあ。崩れたらやっかいだし、過去の発言の責任撮りたくないから、明建さん、ちょっと地元対策頼むよ」という意思表示にほかなりません。そんなデベロッパを信用してくださいと言われても、それはやはりかなり難しいでしょう。
建築計画の危険さは未だに本工事が着工されていないという事実からも明らかです。これは建築工事を請け負ったゼネコンの大成建設が、危険な工事であるにもかかわらず工賃を削りたがる積水ハウスと折り合わず、正式な請負計画が締結されていないことによります。大成建設としては深層崩壊の危険もあるこの建築地の土台工事はしっかりとやりたいが、積水ハウスはしっかりやられると元が取れそうにないので、土砂流出しないようにする、よう壁とか、一つでも二つでも削ろうとしているらしいのです。そんなことをしているマンションデベロッパを信用することなどはできません。
3. 自然をなるべく残したい
グランドメゾン文京目白坂が計画されている土地には5頭から17頭ほどのタヌキが暮らしています。樹齢100年を超す樹木もたくさんあり、都会に残された数少ない雑木林です。古来、目白坂周辺は江戸城の水の手ということもあって緑が深い土地柄で、風致地区に近いこともあって地元住民は緑の保全に努力してきました。(目白坂の歴史・文化参照)そのグリーンベルトをバッサリ切って、コンセプトレスな変なマンションを建てようという計画は見直していただきたいと思います。地元住民は何も建てるなとは言っておりません。ただ、土地購入の翌日に計画地の雑木林の半分を無届伐採しながら、「植木屋に枝を払ってと注文したら、伐採されてしまった」という不思議な言い訳をする積水ハウスという会社ですので、何事も細部にわたってきちんとお願いしておかないと何をされるか知れたものではないと住民は考えています。そういう会社が目白坂の歴史ある土地を所有しているという現実を住民はどのように受け止めていいのか、正直不安に思っております。これまで守ってきたものを我々といっしょになって守っていってほしい、そのための直接の話し合いを住民は切望しているのです。
それをやめたら積水ハウスと言う会社はうまくいかなくなってしまうのかもしれませんが、どうか「嘘」や「無責任な約束」はやめて、住民との話し合いの場についてください。